“狭い所”を極める脇田の真骨頂。
例えば、A4サイズのフォトフレームの商品開発秘話。担当になった当時、ダイソーのフォトフレーム商品は背面の板が段ボールだった。いかにも100円。職人脇田はそれが許せなかった。メーカーと何度も何度も交渉を重ね木材チップを原料としたコルクのような質感の板に変えた。こだわりは背面だけでなくフレームや表の透明シートの質も高め透明シートではなくガラスの商品も生みだした。。結果、同じ100円と言っても、もはや次元の違う別物と言っていい出来栄えとなり、ロングセラーとなった。
商品開発秘話には他にも、イヤホンがある。2019年、電気製品のバイヤーになった時、やはり脇田はダイソーの現状商品に満足できなかった。「100円イヤホンの音質を変えよう」。“狭い所”を極める脇田の真骨頂。目標は、最低でも市場価格2,000円ぐらいのイヤホンの品質にどこまで迫れるか。音楽を本当に楽しむ人に向け開発した。新生イヤホンがデビューした今、実際お客さまの声として、デザイン含め音質の評価はすこぶる高い。