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INTERVIEW

ダイソーを支えたスゴい人

Vol.04:OB・
元商品部部長
栗森 健二
「開眼」
自分が嫌だというものを儲けるために売りたくない。そんなポリシーを持って、やってましたね。 自分が嫌だというものを儲けるために売りたくない。そんなポリシーを持って、やってましたね。

お客さまが第一じゃなくて、商品を出すことが第一。

お客さまに怒られた記憶が、40年間ずっと残っています。
移動販売時代、とある総合スーパーの広場で催事をしていたときのことです。
その日は飛ぶように売れて、油断したらさっき並べた商品がもうなくなっているんですよ。何度もトラックへ取りに行っては補充する。段ボール箱から商品を取り出して並べていては間に合わないから、ダンボールのフタを切ってポンと置いておく。それがすぐ空になる。また補充。もう必死でした。お客さまが第一じゃなくて、商品を出すことが第一。

お客さまにすごい剣幕で怒られましてね。

そうしたら、どうしてもお客さまにぶつかることがあるんですね。当時は広い場所を貸してもらえなかったので、通路は1人がやっと通れる程の狭さのうえに、こちらは段ボール箱を持っていますから。
普通だったら「すみません、すみません。」と言って通るのですが、そのときは言えなかった。そうしたらもうお客さまにすごい剣幕で怒られましてね。

お客さまが第一。その感覚を途切れさせない。

怒られるのは当たり前なんです。でも自分は忙しいから商品を出すことばかりに頭が行って、お客さまのことが全然頭に出てこないわけです。目の前の仕事を優先して、ぶつかったことにさえ気が付かなくて、「すみません」が出なかったのでしょう。 でも、そういうのはいかん。あのお叱りをきっかけに、仕事をやり遂げる使命感も大事ですが、いついかなるときでもお客さまが第一。そういう感覚が途切れてはいけないという思いをずっと持ち続けていましたね。

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